アルカーディ・ヴォロドス編曲「トルコ行進曲」
超有名なモーツァルトのピアノソナタ第11番 イ長調の第3楽章「トルコ行進曲」をアルカーディ・ヴォロドスというピアニストが編曲した曲です。
モーツァルトのトルコ行進曲と言えば、ピアノを習ったことが有る人なら一度は弾いた事があるのではないでしょうか?
恐らくヴォロドスさんも幼少の頃弾いた経験が有って…
非常に物足りなさを感じていたのかもしれません
モーツァルトやベートーベン等の古典派音楽の作曲家って確かに偉大で素晴らしい曲を沢山書いてますけど
現代人にとっては非常に冗長で退屈な音楽が多いのも現実です。
なぜなら、有り得ない程暇ですることな貴族が暇つぶしで聴いたり演奏したりする為に作られた曲が多いからです。
彼らの曲の楽譜に有るこれ
悪いけどそんなに暇じゃないんだ(´・ω・`)
と言いながら全部無視させて貰ってよくヤマハの先生に怒られました(・・;)
なんで同じとこまた弾かなあかんねん!!!!(#゚Д゚)
リストの楽譜とかによくある、いきなり音符が小さくなって尋常じゃない数並んでる
さあ好きにやりたまえ的なのりの方が私は好きですね(^^)
そんな葛藤を覆してくれるのがこのヴォロドス編曲のトルコ行進曲なんですよ。
アルカーディ・ヴォロドスはロシア人の超絶技巧を売りにしたピアニストでして
トルコ行進曲以外にも尋常じゃない難しさの編曲を多々作っています。
百聞は一見にしかず
知らなかった人は聴いてみて欲しいです。
音楽なんてしょせんは楽器を上手く弾くために有るものだと再認識させてくれます。
ここまでやったらモーツァルトも喜んでることでしょう
この手の人がやる編曲に有りがちな全てを網羅してる編曲となっていまして
同一曲内の複数のメロディーを同居させたり
高音の早いパッセージの中にメインテーマを見え隠れさせたり、内声部を追加したり等等
やりたい放題ですが、ちゃんと弾けるレベルでまとめてるのがまた素晴らしいです。
超絶技巧を勘違いして奴が演奏出来無いレベルの編曲して音源作って自己満足してる人居ますけど
あんなものは無意味アンド無意味そしてゴミです(;^ω^)
クラシック音楽において、楽譜に忠実に演奏することが大前提という風潮が昨今は強いですけど
歴史を振り返ると多く行われてきた行為であり
原曲を編曲してその時代にマッチした形に変えることによって
よりその曲を聴いたり演奏する人が増えること
すなわち原曲の作曲者に対して敬意を払う行為でもあるのです。
この編曲はピアノの腕に自信ニキなピアニストがコンサートのアンコール等で披露することも多いですが
その多くがちゃんと弾けてないというレベルで難しいです。
私も手が小さくてオクターブがギリギリなので、このまま弾くのはまず無理です(´・ω・`)
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