ニコロ・パガニーニ作曲 カプリース24番
パガニーニは19世紀の序盤で活躍したバイオリニスト兼作曲家です。
悪魔に魂を売って手に入れたという超絶技巧を売りにコンサートで荒稼ぎしていたそうです。
5歳からバイオリンを始めて13歳で既に誰も彼に教えることが無くなったどころか
既存のエチュードでは不十分なので専ら自作のエチュードで練習したという、神がかりぶり(・・;)
そんな自作のエチュード的な位置づけにあるのが、今回紹介するカプリースです。
24曲の無伴奏バイオリン曲集で、その最後を締めくくるのがこの24番
24番は変奏曲になっていて、冒頭の12小節のテーマを、バイオリンの超絶技巧を駆使して展開していきます。
これほど魅力的な12小節のテーマを作った作曲家は人類史上パガーニーニ以外に居ないでしょうね(´・ω・`)
このテーマを使って多くの作曲家が変奏曲を作っていることも、このテーマの凄さを物語っています。
リスト、ブラームス、ラフマニノフ等がこのテーマを使った変奏曲を作っています。
ラフマニノフはこの主題でピアノ協奏曲的なものを作ってまして
その18変奏が秀逸で単独で演奏されたりしますし
リストは、このテーマ以外にもパガニーニのバイオリン協奏曲2番の終楽章から引用したテーマで
ラ・カンパネラとかいうやたら跳躍して弾きにくいピアノ曲を作りやがっています(´・ω・`)
バイオリン以外でも、チェロだったりフルートだったり
ギターだったり..
様々な楽器でも超絶技巧曲として演奏されたりするのがこのカプリース24番です。
チェリストのヨーヨー・マさんはこの曲を普通にチェロでそのまま違和感無く弾きこなすという荒業までこなしています(;^ω^)
そんなパガニーニ カプリース24番の演奏動画
色々探したのですが、なかなか良いのが見つからないんですよね(´・ω・`)
パガニーニといえば、ギドン・クレーメルさんかなと思い探したのですが
見つかったのは、この曲をさらに基地外じみて難しく変奏した曲でしたが
今聴くとこっちの方がよりパガニーニっぽいので、こっちを貼ることにします。
音楽は時間を区切る芸術ですが、作曲家は作品として永遠の命が得られます(^^)
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